新書は面白い.27

『渋谷パルコの復活』平松有吾 光文社新書
の渋谷西武百貨店が閉店!というニュースには、驚きながらも時代の流れを感じた方も多いのではないでしょうか。バブル期にかけて「セゾン文化」と呼ばれた消費カルチャーが存在しました。渋谷PAR CO 、西武百貨店、W A VE、リブロ池袋、銀座セゾン劇場、無印商品、ロフトなど。もちろんグループ解体後も活躍している企業も多くありますが、その中でも危機的状況を乗り越え 、見事第2の創業とも言える復活劇を遂げ 、現在絶好調なのが渋谷PAR COです。
ファッションビルや商業施設のビジネスには、テナ ントが賃料を払ってくれる「不動産の施設」という側面と「価値の集合体」という側面が共にあります。渋谷PAR COは後者の代表格。
テナ ントからは渋谷PAR COが次の時代をどう捉え 、ビル全体をどんなコンセプトにしていくのかを常に問われます。ルミネとファストファッションに押され 、苦戦を強いられていたPAR CO。50年 に一度の建て替えプロジ ェク渋谷パルコの復活なぜ危機から再生できたのか?
著者の平松店長らは「セゾンカルチャー的なものをもう一度やること」「渋谷PAR COを再生させること」「いまの時代を面白くしていくこと」この3つを等間隔で進めながら、新しいPAR COを作り上げます。
かつてのPAR COにはなかったラグジ ュア リー ブランドを1階に誘致。「面白いことを考えている人とやりたい」と言っている難しいブランドには、何度でも足を運び提案を重ねます。最後の最後まで首を縦に降らなかったコムデギャルソンには、デ ッドラインを半年以上過ぎても、ビルの一番良い場所を開けたままにし、もし契約できなかったらそのままポップア ップにせざるを得ない状態まで待ちながらも、川久保玲代表と対話を重ねたそうです。
「好きでまじめで楽しめたら!」帯の糸井重里さんの言葉ですが、好きをまじめにやれて、ビジネスとして組み立てられるって理想ですね。この本にはそんなヒントがたくさんつまっています。
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