「僕は『いまさら』という言葉を危険視しています」
『けんごの小説紹介』けんご
あるきっかけでけんごさんご本人とじっくりお話をする機会がありました。彼の小説紹介に対する考え方が以前から自分が出版業界に対して思っていたことと同じだったので、とても嬉しかったです。10万部も売れると、「もういまさらそれを紹介したって。十分売れているでしょ」と否定的に言い方をされる方も業界の中にはいます。
でも、日本中で考えたら、他のコンテンツ産業と比べたら、10万部、いや、100万部でさえ微々たる数字といえます。だってほとんどの人はまだ読んでいないのだから。
その、まだ読んでいないほとんどの人に対して、本の面白さを伝える、小説の喜びを知ってもらうことこそ大事だし、それが自分の使命だとけんごさんはおっしゃっています。
三省堂書店めくる塾でも夏の特別講座第2弾として、けんごさんにお願いしちゃいました。8月20日20時です。この夏の特別講座は、自分自身が、いま本当に話を聞きたい3人にお願いして、受講者と一緒に「本、読者、書店の未来」について語り合う予定です。まさに、DRUM UPロゴのタグライン「読書の、その先へ」です。自分自身、この講座を通じて、新しい何かを掴みたいと期待しています。第3弾は『本屋のない世界なんて』の著者三宅玲子さんと、高久書店高木さん、ウィー東條店佐藤さんです。こちらは8月23日です。